今さら聞けない、RPAとは何か?

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ITは技術の進歩が早いとよく言われますが、自分がIT業界にいると本当にそれを実感します。 数年前に使っていた技術が今やほとんど使われていない…ということは往々にしてあります。

新しい技術もどんどん出てきます。

例えば、昨年あたりから『AI(人工知能)』がバズっています。

また最近良く耳にする『RPA』もAIと一緒に語られる技術の1つです。

 

『RPA』とは、ざっくり言うと「ロボットによる業務自動化」です。

この記事を読んでいただければ、知識ゼロの状態から「RPAというのはだな…」と人に説明できるようになります。    

 

 

『RPA』とは?

RPAの正式名称は「Robotic Process Automation(ロボティックプロセスオートメーション)」です。

RPAとは「ロボットによる業務自動化」である、と冒頭で書きましたが、もう詳しく説明すると「人がPCの画面上で行う操作を、事前に設定したルールに基づいて自動的に再現する技術」のことです。 エクセル操作、フォルダ・ファイル操作、インターネットブラウザの操作、社内で使う業務システムの操作、などを自動化できます。

 ※注意:”ロボティック”とありますが、これではありません。

   

 

具体的には

会社で毎月エクセルで交通費申請を出しているとします。 私も以前やっていましたが、地味に面倒くさい事務作業です。

これはRPAにより自動化できます。出発駅(From)、目的地の駅(To)、金額、をExcelに書いて上長へ毎月提出するとします。このとき、人が行う操作は以下のとおりです。

  1. Excelを開く
  2. 出発駅(From)、目的地の駅(To)の駅名を入力する
  3. Yahoo!路線で検索して交通費を調べる
  4. 調べた金額の中から最も安い金額をExcelへ転記する
  5. Excelをメールに添付して上長へ提出する

この一連の作業はRPAによって自動化できます。 厳密には、Ⅱの作業だけは手作業で入力しないといけませんが……やろうと思えば、自分が登録しているスケジュールから目的地を読み取り、自社の最寄り駅と目的地付近の駅を自動入力することも不可能ではありません。

 

どういう場面で使えるのか

上記例のように、Excelで行っている社内の交通費申請はRPAによって自動化できます。

他には、

  • Excelに記載された情報を社内の販売管理システムへ入力する
  • データ分析用に社内システムからデータを抽出し、Excelを使って分析してグラフ化する

といった業務はRPAによって自動化できます。

『PCを使って人が行っていて、やることが決まっている作業(人の判断が不要なもの)』であれば自動化することが可能です。

 

AIとは何が違うのか?

AIとは、人工知能(Artificial Intelligence)のことです。

RPAとAIは広義では同じ分類に入りますが、厳密には全く別のことを指しています。

誤解を恐れずに書くと、AIとは「大規模なデータを読み取り、理解し、行動し、学ぶことができるもの」です。AI技術を使うことで、大量のデータ(コンピュータビジョンや写真/ビデオなど)を組み合わせ、ひも付づけて分析することもできます。人間よりも効率的にタスクを実行でき、自己学習機能まで搭載しているという近未来的な技術です。身近な例だと、iPhoneのsiriにはAI技術が使われていますね。 2016年には、スタートアップ企業が開発した最新の囲碁AIが囲碁世界チャンピオンに勝った、という話しは有名です。

 

企業への導入状況

RPAの導入企業としては、

  • 三菱UFJ銀行
  • 日本生命保険
  • リクルート(グループ会社の複数社で導入)
  • 三井不動産リアルティ(スタッフ報告受理対応に活用)

などが挙げられます。 もちろん上記で挙げた以外の企業でも、次々に導入事例が発表されています。 企業でのAI活用となると、まだ数年先という印象はありますが、RPAを導入する企業は昨年から急激に増えています。 昨年ITの展示会へ行ったら、RPAのコーナーは真っ直ぐ進めないくらいの人だかりでした。 今年に入ってからは、2018年1月につくば市がRPAを全面導入しました。

自治体にもRPAブーム、つくば市が初の全面導入へ

RAPの実績がまだあまり多くないため、自治体では一般企業に比べてRPAの導入に及び腰だったようですが、つくば市では膨大な量の事務作業の自動化を進めているようです。  

 

今後RPA・AIはどのように企業へ導入されていくのか

いきなりAIを導入するというのは現実的ではありません。

なぜなら、明確な目的もなくただAIを導入しただけでは結局使いこなすことができないからです。 

しっかりとステップを踏んで、徐々に自動化を進めていくことが現実的であると考えます。

 

ステップ1:Excelマクロで計算処理を自動化

ステップ2:RPAで入力業務などを自動化

ステップ3:AIの機械学習を使って自動化

ステップ4:AIのディープラーニングを使って自動化

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