株式会社イノフィス様|同じチームメンバーとして技術面と精神面で支えられ、会社としてはメリット・デメリットを見極めた適切な IT 投資を実現
株式会社イノフィス様株式会社イノフィス様は、空気圧で稼働する人工筋肉のはたらきで動作を補助する装着型の作業支援ロボット(アシストスーツ)を生産・販売されています。2019 年11月に発売された「マッ スルスーツ Every(エブリィ)」では、軽量化と大幅な低価格化を実現し、CM にダウンタウンの 浜田雅功さんを起用するなど話題を集め、2020年6月時点でシリーズ累計出荷台数13,000台を突破しています。
・マッスルスーツ Every 公式サイト
https://musclesuit.co.jp/
エッグシステムが担当したのは、IT 戦略及びシステム化計画の策定、基幹システムの導入、内部統制(IT 統制)支援、業務効率化のためのツール開発、その他システム全般の運用支援です。
[お話を伺った方]
株式会社イノフィス 執行役員 人事総務部長・松原友美様
株式会社イノフィス 人事総務部・渡邉文子様
(インタビューアー:株式会社エッグシステム代表取締役・高橋翼)
相手に合わせて分かりやすく話をしてくれ、課題解決のポイントを可視化してくれるから仕事がやりやすい
高橋:
まずは当社へご依頼いただくことになった経緯についてお話をお伺いしたいと思います。
松原様:
当社がマッスルスーツEveryの生産を始めるという段階で、これまでの受注生産品から量産品へ変えることになり、当時使っていたシステムでは業務が耐えられないという話になりました。漠然と「どうしたらいいですかね?」「新しいシステム導入できますか?」というご質問をさせていただいたのがきっかけでした。
高橋:
そうですね。最初にそのようなお話をいただいたことは記憶しています。
松原様:
エッグシステムの高橋さんへ依頼したのは、以前一緒にお仕事をさせていただいたとき、私たちのようなシステム専門ではない人に対して、専門用語を多用せずに分かりやすく説明してくださり、理解がしやすかったからです。
渡邉様:
それはいつも私が感じていることです。システムの素人でも分かりやすい言葉で高橋さんは話してくださるので、本当に感謝しています。
松原様:
弊社にシステム部門があってエンジニアもいて……という状況であれば、専門的な言葉を多用して話されたと思うのですが、相手に合わせて話してくださるので助かります。あと、資料を誰が見ても明確にしてくださるので、見える化というか可視化をしていただけるのは仕事がやりやすいと感じました。可視化して、課題解決のポイントを明確化してもらえるので、自分の中でも腹落ちしやすく、ぜひお願いしたいと思いました。
高橋:
そう言っていただけて、大変有り難いです。
ちなみに、マッスルスーツEveryを生産・販売されるときにIT部門を作ろうという話はなかったのでしょうか?
松原様:
なかったです。人数が少なかったので(当社が参画させていただいた2019年9月頃の社員数は約20名、2020年10月現在は約40名)、新しく部門を一つ作るというのが難しくて……。
個人的にはIT部門が欲しいとは思っています。しかし、今高橋さんにお願いしている仕事を、採用した社員に任せるとなると、ある程度のスキルが必要になります。また、高スキルが不要なヘルプデスクの要員を1名雇うというわけにもいかないので。それであれば、高橋さんにお願いして対応したほうが会社にとっては良いと思っています。
個別最適から全体最適へ、メリット・デメリットを見極めたIT投資ができてきた
高橋:
実際に当社が参画させていただく前と後での違いや変わった点など、感じられるポイントはありますか?
松原様:
私が入社したときは、人に仕事がついていて、システムに関してはその時これがいいだろうと思ったものが個別最適で導入されており、包括的に全体を見渡してシステムを導入できていませんでした。そのため、システム導入においては、絆創膏を貼る作業しかされていないような状況でした。
エッグシステムさんに支援していただいてからは、全体を可視化することによって、交通整理をしながら課題を見極めた上でシステムを導入するようになりました。安易にシステムを入れず、導入するときにはきちんとメリット、デメリットを見極めて物事を進める、ということがこの1年で出来てきているので、適切なIT投資ができているのかなとは思っています。そこが一番良かったポイントだと思います。
IT統制について指摘事項がなにもなく監査を終わることができた
高橋:
内部統制の一環としてIT統制の対応もご支援させていただきました。
実際に依頼して良かったというところはありますか?
松原様:
ご承知の通りIT統制に関しては、元々規程や運用手順書が何もなく、ゼロベースで作らなければいけない状況でした。ただ、前職で一緒に対応した経験があり、イメージを持ちながらエッグシステムさんと対応できたので、そこはやりやすかったと感じています。事前に準備ができていたので、監査法人から書類提出等の依頼があってもすぐに対応でき、結果的に指摘事項が何もなく監査を終わることができたというのは、すごくよかった点です。
IT統制の環境やアクセス管理、リスク管理など、対応しなければいけないことが多かったのですが、内部統制に対応している基幹システムを導入していたので大きな問題はありませんでした。アクセス権限や、開発・変更プロセスに関する手順書等、とても私一人では対応できなかったので非常に助かりました。
こういったベースが出来ているので、今回オフィスを移転する際も、定めた基準に沿って進められており、きちんと準備することができて良かったと思っています。
4人目のチームメンバーとして技術面と精神面で助かっている
高橋:
一緒にお仕事をさせていただいて、当社に対して改善して欲しいところと良かったところをそれぞれ教えていただけますか?
松原様:
要望と言われたら、週1ではなく週2ぐらいで来てもらえると……という思いはあります。そのぐらい助かっています。最近はチャットツールでお互いオンタイムでやり取りできているので、そういう意味では、すごく困っているわけではありませんね。
ただ、私たちはエンジニアではなく、システムの素人なのでface to face(フェイストゥフェイス)でお互いの画面を見ながらの方がやりやすいところはあります。
渡邉様:
チャットツールで聞いてもすぐ回答をいただけていて、早いなっていつも思っています。
松原様:
返信が早いですよね。
渡邉様:
あと、社外のシステム会社さんと打ち合わせをしたとき、具体的なスケジュールが提示されず、予定通りに進められるのかどうか不安がありました。自分がシステムの素人ということもあり、どこまで言及すればよいか分からなかったのですが、打ち合わせの場で高橋さんが具体的な日程を提示するようにシステム会社さんへ言ってくださいました。
私たちが言いにくかったことを高橋さんが言ってくださるので、その点も助かっていました。
松原様:
弊社はシステム部門がなく、システムに関しては人事総務部の3人が対応しているので、高橋さんが4人目のチームメンバーという感覚でやらせていただいており、システムの専門的な人がいないので、そこは心の支えにもなっています。技術面と精神面の両方で助かっています。
高橋:
ありがとうございます。
最後に、今後当社に対して期待することを教えていただけますか?
松原様:
システムは都度要件が変わりますよね。新たなことをやるためにはどうしたらよいのか、といった新しい課題が必ず出てきます。基幹システムを昨年導入しましたが、もっとあれをやりたい、これをやりたいという要望が実際に出てきています。
今回は急いで導入したということもあったので、事業の新しい展開を踏まえながら、運用を考慮して導入できればとは思っています。ただ、投資回収もしなければいけないので、そこは数字も見ながら進めていかなければいけないと思っているので、その辺りをまた支援していただければと思っています。
社名
株式会社イノフィス
事業内容
介護福祉機器の開発、設計、製造、販売
産業用特殊機器の開発、設計、製造、販売
機器開発技術シーズの発掘および事業化コンサルティング
機器開発技術シーズの知財取得・維持・管理
製品の認証取得・維持・管理
設立
2013年12月
URL
※マッスルスーツEvery
※その他機種
弊社の提供するサービス
ITプロシェアサービス
社員数100名以下のベンチャー・中小企業向けに、IT部門のアウトソーシングサービスを提供しています。 売上拡大・業務効率化を実現するために、システム企画から運用まで対応しています。 多数の実績や経験に基づき、IT戦略策定や新システム導入計画立案、ITシステムを活用した業務改善、RPAやツール開発等による業務の自動化、セキュリティ強化などを行います。
IT統制サポート
資金調達後のベンチャー企業向けに、IT統制の対応をまるっと引き受けます。 監査法人の指摘ゼロを実現した実績をもとに、安全性と効率性を考慮したIT統制環境を整備いたします。