株式会社ホンダモビリティ南関東様|4社統合後の規程整備を伴走支援で推進。現場に寄り添い、運用を見据えたルール整備を実現
株式会社ホンダモビリティ南関東様
株式会社ホンダモビリティ南関東様は、1973年に設立されたHonda車(新車、中古車)の販売会社です。2024年にHonda Cars東京中央・横浜・埼玉・千葉の4社が統合し、現在の約190拠点を擁する全国有数のHonda車販売会社となりました。
4社統合後は、各社ごとにIT関連規程は整備されていたものの、統合後の新会社としての運用に適した規程については、順次整備を進めている状況でした。
エッグシステムではIT統制サポートサービスを提供し、4社統合後のIT関連の規程整備を行いました。
今回は、株式会社ホンダモビリティ南関東様がIT関連の規程整備に着手するまでの背景や、エッグシステムの伴走支援を通じて感じた価値、そして今後の運用への思いについて伺いました。
[お話を伺った方]
株式会社ホンダモビリティ南関東 デジタル戦略課 三浦健一様、高橋力様、高杉典英様
(インタビュアー:株式会社エッグシステム 高橋翼)
4社統合後に見えてきた、規程整備の難しさと進め方の壁

高橋(翼):
はじめに、弊社にご依頼いただく前の課題感について、どういった点にお困りだったのかお聞かせいただけますか?
三浦様:
課題感としては、4社統合後も各社それぞれの規程はあったものの、統合後の新会社としての規程はまだ整備の途中で、運用面でも整理が必要な状況でした。最初は4社のうちどこかの規程をベースにすればよいのではないかと考えていたのですが、実際にはそれぞれの文化や運用の違いが大きく、単純に合わせるのは難しいと感じました。
「これはゼロベースで規程を整備する必要があるのかもしれない」と考えるようになった一方で、正直なところ、どのようにすすめればよいかわからない状況でした。どこから着手し、どこを目指すべきか見えないまま時間が流れていたという状態でした。
高橋(翼):
では、そこをどう進めていくかという解決策の一つとして、社内だけで進めるのは難しく、外部からの支援が必要だと感じられて検討を始められた、ということですね。
三浦様:
そうですね。社内だけで一気に進めようと思えばできたかもしれません。ただ、本当にそのレベルで良いのかという思いがありました。
4社の規程のどこかに寄せたり、あるいは各社の規程を合わせてバランスを取って着地点をつくる、ということはできたと思います
ただ「4社統合してこの規模の会社になった以上、それに見合った形で規定やルールを整備すべきではないか」という気持ちがあり、それもあって簡単には進められなかったのだと思います。
今できることをベースに進めることはできても、それはあくまで「できること」であって、「本来目指すべきゴール」ではないという感覚がありました。
高橋(翼):
目先の課題だけで言うとできるかもしれないけれど、あるべき姿を目指すという点においては物足りないのでは、ということですね。
三浦様:
そうですね。
課題を丁寧に聞く姿勢と、個社に合わせた提案が依頼の決め手に

高橋(翼):
弊社とは展示会のブースにご来場いただいてからのお付き合いになりますが、展示会ではITコンサルのような会社を探そうと思って来られていたんですか?
三浦様:
ピンポイントでそうした会社を探していたわけではありませんが、いろいろな事業者が出展していたので、よいところがあれば話を聞いてみようとは思っていました。
展示会の前に、現在取引しているベンダーにも相談しましたが、私たちの状況にあった答えを得るのは難しいと感じていました。また、親会社である本田技研工業株式会社の規程はあるものの、子会社である私たちの規程となると、やはり守備範囲が「ここは守ってください」という大枠の内容が中心でした。
そうした中で自分たちの規程を整備するには、自ら外部の支援先を探す必要があると考え展示会に行き、ブースでエッグシステムさんと出会いました。
エッグシステムさんは「どんなことがお困りなんですか?」というところから丁寧に聞いてくださり、そこに対して考え方や事例も踏まえて話してくださいました。それを受けて、これはきちんと相談したいと思いました。
高橋(翼):
ありがとうございます。最終的に弊社へご依頼いただいた理由や決め手は、いかがでしたか?
三浦様:
4社統合後の新しい規程を着実に整備し、セキュリティ体制を整えたうえで事業を前に進めていきたい、という思いがありました。
そうした中で、展示会の際にまず私たちの話を丁寧に聞いてくださったことが印象に残っており、その後のご提案内容にも大きな期待を持ちました。
私たちの課題や状況をしっかり理解したうえでご提案いただいていると感じましたし、自分たちだけで進めていたら、ここまで整理された形にならなかっただろうと思います。
プロにお願いすることで、体制やアドバイスの面でこれほどまでに違いがあるのかと実感し、最初のご提案を受けた段階でお願いしたいと考えました。
高橋(翼):
弊社以外に、別の会社さんとも比較されたりはしましたか?
三浦様:
何社かお声がけはしましたが、私たちに合った具体的な提案に至るまでには少し距離があったり、費用面で調整が難しかったりすることがありました。
ご提案の多くは決まった進め方や型に沿ったもので、私たちの状況に合わせて柔軟に支援していただける印象は薄かったように感じています。
そのため、比較はしたものの、最終的には他社と大きく迷うことはなく、「エッグシステムさんにお願いしよう」という判断になりました。
高橋(翼):
嬉しいです。ありがとうございます。
専門性と伴走支援によって、規程づくりの解像度と推進力が大きく変わった


高橋(翼):
それから実際に、弊社の方で支援に入らせていただきましたけど、自社だけで進める場合と、弊社が一緒に入って進む場合とで、何か変化とか違いとか感じられた点はありましたか?
高橋(力)様:
本当にプロだな、と感じました。私たちが考えていた規程作りのレベルとは大きな差があり、最初にお話を伺ったときは驚きました。「こういうレベルで取り組まなければいけないのか」と感じ、身の引き締まる思いでした。
三浦様:
そうですね。私たちの発想だけでは、なかなかそこまでには至らなかったと思います。
自分たちだけで作ろうとすると、実際の運用のしやすさを優先してしまったり、「そもそもこれは何のためにやっているのか」見えにくくなったりしがちです。そうした点について、立ち位置を客観的にアドバイスしてくださったり、私たちの状況を丁寧にヒアリングしたうえで支援していただけたのがとてもありがたかったです。
高橋(力)様:
私たちは長くホンダグループの中で仕事をしてきたので、ホンダの常識が世の中の常識とどれほど一致しているのか、判断が難しい部分もありました。そうした中で一般的な上場企業の水準も踏まえてお話しいただきながら、我々の事情をしっかり受け止めてくださりとても心強かったです。
高杉様:
エッグシステムさんにお願いする前は、パソコンやデバイスに関する規程を、自分たちで生成Alも使いながら一から作っていました。
ただ、お話を伺う中で、やはりこうした規程整備は素人が簡単に手を出せるものではないと実感しました。
見るべき観点も異なりますし、他社も見てきたうえでの事例も踏まえた経験があるからこそ、きちんとした形に落とし込めるのだと思いました。
私たちはそういった知見の蓄積がなく、生成Alが出してくる内容を見ても何が適切なのか判断しきれない部分がありました。そうした中で、エッグシステムさんから、「自分たちにとって何が適切か」、「どういった形が望ましいとか」という指針を出していただけたことは、とても勉強になりましたし、頼もしく、ご一緒出来て本当によかったなというのが正直な感想です。
高橋(翼):
ありがとうございます。規程を作ったり、色々一緒に検討させていただく中で、弊社の動きとして「こういうところが助かった」という点はありましたか?
三浦様:
期日とゴールをずっと明確にしていただきながら進められたのは良かったです。エッグシステムさんは皆さん対応が非常に早く、こちらも約束したものをきちんと返していかないと次のエ程に影響するため、よい緊張感を持って進めることができました。
自分たちだけで進めていたら、どうしても数ある業務の一つになってしまい、後回しになっていた部分もあったと思います。
その点、エッグシステムさんに伴走いただいたことで、納期や品質を意識しながら、必要なペースで進めることができましたし、進行全体もうまくコントロールしていただけたと感じています。
そういう意味でも入っていただいて本当に良かったと思っています。
高橋(力)様:
自分たちだけではどうにもならない部分はレールを敷いていただけました。
三浦様:
非常に心地よいブレッシャーで、すごく良かったと思います。
規程を作って終わりではなく、運用と改善を重ねながら育てていける土台ができた

高橋(翼):
今後もぜひ引き続きご一緒できればと思っています。そのうえで、今後に向けて、私たちに改善してほしい点や、さらにこうなるとより良いと感じることがあれば、ぜひ率直にお聞かせいただければと思います。
高橋(力)様:
そうですね…ここが足りないというようなことは特に感じていません。
三浦様:
そうですね。例えば、当社より規模が小さく人的リソースが限られている企業であれば、エッグシステムさんのような外部パートナーにサポートしてもらいながら運用も一緒に回していくことも必要なのではないかと思います。
今回規程が整備され、今後はガイドラインの作成を進めながら、これをもとに私たち自身がどこまで運用を回せるか、また、求められるセキュリティ水準や親会社の上位規程にどこまで合わせていけるかについて取り組んでいく段階に入ると考えています。
一定期間運用した後、その状況を改めて一緒に振り返るような形でご支援いただけるとありがたいです。
現時点では大きな不満があるわけではなく、むしろ今後に向けた要望が出てきているという感覚です。今回の支援は当初のイメージ通り、あるいはそれ以上の形で進めていただけたと思っています。エッグシステムさんへの改善要望というよりも、ここからが私たちにとって本番だと感じています。
高橋(翼):
ありがとうございます。
三浦様:
この規模の会社ですので、規程の通りの運用がすぐに会社全体に漫透するわけではないと思います。まずはやってみて、一定期間運用したうえで見えてきた問題や課題を、私たちとエッグシステムさんとで共有しながら一緒に取り組んでいく、ということが重要だと思っています。
高橋(翼):
ありがとうございます。最後に、もしエッグシステムを他社にご紹介いただけるとしたら、どのような会社だとお伝えいただけますか。
三浦様:
こうした規程を十分に整備できていない企業は決して少なくないと思います。そうした企業に向けてお伝えするとすれば、本当にプロだった、ということが一つ。そして、しっかり寄り添ってくれたこと。一緒にしっかりゴールを作ってくれたこと。そのあたりがエッグシステムさんに当てはまっているのかなと思います。
高橋(力)様:
そうですね。あとやはり「人」だと思います。途中から同じIT統制チームの一員のような感覚で、一緒に進めてくれている実感がどんどん強くなっていきました。どうしてもコンサルというものに対して私は少し構えてしまう方ですが、「人」という点は本当によかったですね。
三浦様:
加賀さんや山口さんには、かなりご負担をおかけしたと思っています。
ただ、納品いただいた規程を見ると、感覚としてはきちんと自分たちの規程になっているんです。
私たちへのヒアリングをもとに作成・ご提案くださり、複数の選択肢がある場合には、その都度きちんと確認してくださいました。
その積み重ねの中で、私たち自身が検討し、選び、決めてきたからこそ、この規程が出来上がったのだと思います。
そういう意味で、単に立派な規定が出来た、ということではなく、これはちゃんと自分たちの規程なんですよね。とても寄り添ってくれた、という表現が一番しっくりくるかなと思います。
高橋(翼):
ありがとうございます。もちろん私たちとしては一定の品質で提出しますが、ホンダモビリティ南関東様用に作る方針で進めていたので、そのように見ていただけたというのはすごく良かったです。
三浦様:
今後この規程の運用が始まり、うまくいく部分が増えていけばとても嬉しいですし、仮に一部で課題が出てきたとしても、「この規程はだめだ」と考えるのではなく、「運用をどう変えるべきか」「次の改定でどの部分を見直すべきか」と前向きに考えていけると思っています。
それは、この規程がきちんと自分たちのものになっていると感じられるからです。もし作る段階で丸投げしていたら、たとえ立派な規程ができたとしても、合わなかったときに「やっぱり合わないね」で終わってしまっていたと思います。
その点、今回は運用がうまくいけばもちろん嬉しいですし、仮にそうでないことがあっても、では次にどうしていくかをきちんと考えられる状態になっていると感じています。
高橋(翼):
ありがとうございます。その方がホンダモビリティ南関東様にとっても絶対いいと思っています。
三浦様:
また親会社の監査や社内業務監査でも、「これは何に紐付いて運用をしているのか」「これに対する規程はあるのか」「プロセスは確立しているのか」など、細部まで確認を求められます。
そういう事情も踏まえると、規程が自分たちのものであり、かつ実際の運用と整合していなければなりません。そういう意味でも、そういう思いを持てる規程ができたことに、本当に感謝しています。

・社名
株式会社ホンダモビリティ南関東
・設立
1973年7月14日
・従業員数
4,587名(2025年4月現在)
・事業内容
Honda車(新車、中古車)の販売及び修理、レンタカー、自動車保険代理業、自動車部品・用品の販売、リース
・拠点数
190拠点[新車販売160拠点、中古車販売30拠点](2025年10月現在)
・会社URL
https://www.hondamobility-minamikanto.co.jp/index.html