IT人材不足の課題へ対応する|社員数100名以下の中小企業向け『コンサルティングエンジニアサービス』でリソースとノウハウを提供

人材

弊社では中小企業様をメインに一緒にお仕事をさせて頂いております。
そこで身をもって感じることは、アドバイスをさせて頂いたりノウハウを提供するだけではなく、実際に手を動かして実務まで対応することが求められているという点です。

もちろん、ノウハウや他社事例などをご提供するだけでも、ある程度の価値はご提供できますが、それなりに経験をしていて自主的に動けるIT人材が不足しているという課題も大きいのが事実です。
 
 

「IT人材不足」という課題はどこの企業でも起きている

 
そもそも論で言うと、2009年から日本の人口は毎年減少しています。
少子高齢化も進んでいるため、働き盛りの世代の絶対数が減っている状況です。この問題はIT業界に限らず、どの業界・業種でも該当するものです。
 
ではIT人材の不足はどれほどでしょうか?

経済産業省が2019年に公表した「IT人材需給に関する調査」によると、2019年には26万人が不足、2020年は30万人が不足すると発表しています。そして、今後の見通しについても、2022年には32万人、2030年には約45万人が不足すると予測されています。
このデータは中位シナリオでの数値のため、上位シナリオの数値によれば2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されています。
  

経済産業省 IT 人材需給に関する調査
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/houkokusyo.pdf

 

※2015年時点での経済産業省の調査結果

 

ここから分かることは、日本の人口の絶対数が減っており、かつIT人材の不足は年々加速していく、ということです。
 
東京・大阪・福岡といった都市に人が集まり地方は人が減っている、地方の企業で人材を募集するのは困難である、といった意見を耳にすることがあります。間違ってはいないと思いますが、正確に言えば、東京だろうと地方だろうと人材不足が進んでいく、ということが正しいと考えられます。なぜなら絶対数が減っているからです。
そのため、地方の中小企業だからIT人材が不足している、というわけではなく、どの企業でもIT人材は不足していくと考えられます。
  
つまり今後は、IT人材のリソースを提供するということに価値が増していく、と言えるのではないかと思います。 
 
  

本当に最大79万人のIT人材が不足するのか?

 
IT人材が不足しており、年々それが加速していくことは事実です。しかし、本当に79万人ものIT人材が不足するのでしょうか。

結論から申しますと『従来型のIT人材は余剰が出るが、新しい技術に対応できてIT企画などの上流工程に対応できる先端IT人材は不足する』ということが事実です。
 
経済産業省が平成30年に公表した「IT 人材需給に関する調査」によると、下記図のとおり従来型IT人材は『9〜22万人余剰する』という見通しが出ています。ここで言う従来型IT人材とは、ITシステムの受託開発や保守・運用サービスなどに従事する人材のことを指しています。
 
IT人材需要ギャップ
 
世間で騒がれているIT人材の不足を正確に捉えると、新しい技術に対応できる先端IT人材が不足するということになります。
先端IT人材とは、具体的には「DX」「ビックデータ」「IoT」などの先端IT技術に携わる人材のことを指しますが、これらの技術詳しいだけでも意味がありません。新しい技術を使って、会社の事業を拡大する、業務を効率化する、といったことを実現してはじめて、先端ITを使う意味があります。

先端IT技術を使うためには、どういう目的で何の技術を使うのかといった「IT戦略」を立案する必要があり、導入に向けた企画を行い、システム化計画への落とし込みも必要となります。
 
 
ここまでの内容から、IT人材の「量」だけでなく「質」も重要であることが分かります。
つまり、頭数を集めてIT人材のリソースだけを提供することは価値がなく、リソースに加えて先端IT技術やIT戦略・企画の知識や経験といったノウハウを持つ人材に価値があるということです。
 
 
そこで弊社では「リソース」と「ノウハウ」を提供できるように『コンサルティングエンジニアサービス』を始めました。
 
 
  

リソースとノウハウを提供する『コンサルティングエンジニアサービス』

 


弊社が今まで行っていたサービスを体系化し、正式なサービスメニューとして定義し直しました。それが「コンサルティングエンジニアサービス」です。
 
当たり前のように使っていますが、『コンサルティングエンジニア』というのは造語で、弊社が勝手に定義した言葉です・・・。
 
コンサルティングエンジニアとは、システムコンサルタントとしてコンサルティングスキルやノウハウを提供しながら、システムエンジニアとして設計や開発といった実務レベルの対応まで行うというものです。

システム経験がないコンサルタントは、システムの開発現場の実態を知らないため、計画作成時に絵に描いた餅を描いてしまうことがあります。一方コンサルティング経験のないシステムエンジニアは、システム開発のことだけを見てしまい、発注する企業の立場に立った全体最適の視点が弱いことがあります。
 
コンサルティングとエンジニアリングは職種としても異なりますが、コンサルティングとエンジニアリングの両方ができる人材に価値があると考えており、特に中小企業では両方を兼ね備えた人材を必要としています。
 
そこで弊社では、システム導入プロジェクトが立ち上がる前の企画フェーズから支援することができて、実際のシステム導入に関してもご支援できる、一貫したサービスを提供できるように「コンサルティングエンジニアサービス」を提供しています。
 
コンサルティングエンジニアサービスを通じてご提供するのは、リソースとノウハウです。
前述したとおり、リソース(人材)が不足してくることは明らかですので、ノウハウのご提供はする上でリソースも補完します。
 
 

なぜ月額制にしているのか

 
月額制(=サブスクリプションモデル)でコンサルティングやシステム開発のサービスを提供している会社はかなり少数です。弊社がなぜ月額制に取り組むことに決めたか、理由は2つあります。
 

1)時間ではなく成果に対してお金をいただくため


一般論として、システム開発は請負契約、コンサルティングサービスは準委任契約で行うことが多いです。
請負契約の場合は、システム会社が都度見積りを行います。開発するシステムの仕様がある程度決まっているときに依頼するやり方です。
 
一方、コンサルティングサービスは、人の稼働に応じて契約金額を決めることが多く、1人月〇〇〇万円という単価で行います。稼働日数や稼働時間に応じて契約金額を決めることになりますので、時間に対してお金を支払うことになります。
 
ここで課題となるのは、100時間かけて100点満点の成果を出せば100時間に対するお支払いが発生しますが、100時間かけて10点の成果を出しても100時間に対するお支払いが発生する点です。(極端な例なのでこのような事例はあまりないと思いますが…)

10点の成果にも関わらず100時間分のお金を支払わなければならないため、発注するお客様の立場では満足いかないケースも起こりうると思います。
 
そこで、費やした時間ではなく、成果やアウトプットに対してお支払いいただける形にできればと思い『月額制』というモデルにしました。お客様が満足できるレベルに達しなければ多くの時間を費やして満足いただける成果を出す、というモデルです。
 
お客様としては、時間に対してお支払いするのではなく、『成果』に対してお支払いする方が良いと考えています。
 
 

2)弊社が毎月頑張らなければならない仕組みを作りたかったため

 
月額制のサブスクリプションモデルというと、おそらく世間のイメージは「フロービジネスとは違い、ストックビジネスで毎月蓄積されていくから簡単に儲かる」というものではないでしょうか。

月額制のサブスクリプションモデルの事業へ取り組んだことがある人であれば感じておられると思いますが、月額制のサブスクリプションモデルが楽して儲かるということは決してなく、むしろ事業として継続していく難易度は上がると思っています。
なぜなら、毎月毎月お支払い頂いている以上の価値を"提供し続けなければいけない"からです。
 
例えば、AmazonではAmazonPrimeというサブスクリプションサービスによって、お急ぎ便が使える、映画やドラマを好きなだけ見ることができる、200万冊以上の本も読むことができる、といった価値を提供しています。AmazonPrime自体の特典を増やしたり、映画・ドラマ・本においては常に新しいコンテンツを増やして提供し続けています。Amazon自らがコンテンツを制作したりもしています。

このように毎月お支払い頂いている以上の価値を提供するように"頑張り続けて"います。
 
なぜ毎月同じ価値を提供するとダメなのかというと、顧客が解約してしまうからです。例えば毎月全く同じ商品が届くサービスだとすると、顧客としては"飽き"がやってきます。BtoBにおいては、毎月同じ作業を繰り返し行っている作業者と見なされてしまいますので、コスト削減をせざるを得ない状況になったら、まず間違いなく一番目に契約が切られてしまう対象になると予想できます。
 
よって、サブスクリプションモデルを続けていくということは、常に価値を提供して頑張り続けなければならないことが分かります。だからこそ弊社はこれに取り組もうと思いました。
 
 
楽をするのではなく、常に刺激を必要とする環境に身を置くことで、お客様に対して本当に価値のあるサービスを提供できるのだと考えています。そこに向き合わないサービスは淘汰されてしまうと思っています。
 
ただ、頑張るという意思だけでは不十分だと思い、頑張らなければいけない環境を作ってしまう、という手段を取りました。

この月額制のサブスクリプションモデルにすることで、毎月頑張り続けますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
 

株式会社エッグシステム
代表取締役  高橋 翼

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